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2007年1月 9日
■[アニメ]反逆のルルーシュ新展開
うわー!
そうかシャーリーの父親かー!
病み上がり、溜めてた録画を観ていたんですが、……いや、ルルーシュ、今回の展開はまた面白いですよ。いや、今回のは面白いとか言ってちゃ不謹慎なんだけど。
以下ここまでの回の総括的ネタバレにつき、録りだめてたり、先入観なく観たいと思っている方はご注意を。
今のところ、ルルーシュの動機は、日本を不当に支配、占領している母国ブリタニアに対する義憤などでは全くないわけです。
ただ、自分の父親であり、母の仇であり、妹に障害を負わせた張本人、ブリタニア皇帝への復讐だけがそこにある。
まあ、いくらか同情の余地はあるとしても、これは結局ただの私怨です。
日本のレジスタンスたちの気持ちを利用し、殺し、また他方、ブリタニア軍兵士を殺す理由にはならない。
このあたり、ルルーシュはダークヒーローであるとしか言いようがなく、今後ろくな展開を迎えないことは明らかなんですよね。ギアスの力の極悪さを考え合わせるなら更に。
もし普通に主人公像を考えるなら、日本の最後の首相の息子でありながら、迫害に耐え、内部からブリタニアを変えようと努力している、彼の親友、スザクのほうが圧倒的にふさわしいわけだけど、あえてそうしなかったところがこの作品の面白いところです。物語がどこに飛んでくかわからない。
そこにもってきて今回の展開。
幼馴染ヒロインであるシャーリーの父親を、どうやら前回の作戦の中で殺してしまったことが判明したわけです。
別にルルーシュが自覚的に悪をつらぬくダークヒーローであったならば、そんなもんはキニシナーイで済むわけです。でもルルーシュ。現状どうにも悪役に徹しきれないところがあって、これまでも何気なく身の回りの人々の便宜を図ったりしている。
最たるものは、日本解放戦線のメンバーがブリタニア人を人質を取り立てこもる事件の時。
人質にシャーリーを含むクラスメートがいることを知った彼は、急遽「殺していいのは、殺される覚悟のある奴だけだ」という大義名分を捻出し、初のブリタニア軍との共同作戦に乗り出します。見事すぎる呉越同舟でしたが。
このへん、明らかに「仲間を救い出す」という結論が先にあって、理屈のほうはあとから作り出しています。
悪を自覚しながら、今ひとつ悪になりきれないアマちゃんだったルルーシュ。
でも、彼の活動は、日々確実に人を殺し、苦しめ、泣かせているのです。
そんな彼が、もっとも身近な幼馴染の涙を受け、どう変わるのか。
今後も続けていくとして、幼馴染としてのルルーシュの顔と、黒の騎士団の首領「ゼロ」としての顔の矛盾と、どう折り合いをつけていくのか。
非常に楽しみです。
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投稿者 文月そら : 00:50 | コメント (5) | トラックバック