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2009年10月 1日
■[雑記]時間よとまれ
久々に来たスパムコメントを削除したのをきっかけに更新してみます。
無駄な更新通知を送ってしまったと思うのでー。
さて、近況というほどの近況もないのですが、適当に筆の向くままにすすめてみますね。
漫画でも小説でもアニメーションでも、時間停止を素材として使う作品は沢山あります。が、本当に「時間」を止めた話はほとんどありません。だって、時間の流れが完全に止まってしまえば、物質は運動することができないはずですから、止めた本人も活動できません。折角止めた時間も、観測者がいなければ意味がない。そういうわけで、大体の作品では、本人だけは停止した時間の中で動けるという設定になっています。
でも、実はこれもおかしい。例え自分の体だけは時間の流れが停止していないとしても、空気の分子は時間が停止している以上、動きません。変形すら不可能です。だから折角時間を止めたのに、術者は一歩も動けないことになる。……あ。ついでに呼吸もできませんね、そういえば。
同じ理由で、術者は止まっている他人にも干渉できません。仮に自分の周囲の空気だけ時間停止から解放して動けるようにしたとしても、他人を殴ろうが蹴ろうが、時間が停止している以上、その他人の体を構成する物質の状態は全く変化しません。ノーダメージです。で、自分の手は超痛い。もし殴ってダメージを与えたかったら、相手の時間停止も解除しないといけません。結局、時間を止めても何も得がないのです。せいぜい停止した時間分だけ、自分の寿命が相対的に減るくらいでしょうか。
まあ、こんな話は屁理屈でしかないのは分かっています。時間を止める能力というのは、分かりやすいからそういっているだけであって、本当に止めているのは時間じゃない。それは自分以外の人間の意識なり、認識です。要するに自分以外の全員が一時的に気を失ったなら、『時間を止めた』のと同じことになる。あるいは、自分以外の他人に認識できない速度を身につければ、これも同様に『時間を止めた』ことになる。
実際に時間を止めることは、恐らく不可能です。でも先ほど述べたような意味で『時間を止める』ことは不可能ではない。だから、金と手間に糸目をつけなければ、「ザ・ワールド!」を使うことは実は不可能じゃない。そこがちょっと面白いな、と思います。
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投稿者 文月そら : 23:01 | コメント (0) | トラックバック