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2006年5月24日
■[書籍]涼宮ハルヒのいろいろ。
最近アニメで話題ですが、こないだ本屋で一気大人買いして、3日で一気読みしました。
すなわち。
憂鬱
溜息
退屈
消失
暴走
動揺
陰謀
憤慨
の既刊八冊です。
感想としては『……なんだ、面白いじゃん』です。それもかなり面白いと感じました。一気読みしたくらいですからね。
シリーズ開始当初、Web上で巻き起こった賛否両論については記憶に新しいところですが、それで敬遠していたのが非常にもったいなかったなあと思います。
確かに第一冊目、「涼宮ハルヒの憂鬱」の超トンデモ展開っぷりは、知らずに読んでいたらついていけなかった可能性が十二分にありますが、それを基本設定として受け入れてしまいさえすれば、普通にかなりの良作であると思います。伏線の回収も丁寧に行われていますし、巻を追うごとに感じられる、ハルヒさえ含めた登場人物の成長の過程なんかもとてもいい感じで伝わってきて好感が持てます。
まあ、彼らが背負っているトンデモ設定や、各事件に内包されているトンデモ理論の数々に着目してイチャモンをつけることはいくらでもできるでしょうけど、僕はそういうのには全く興味がないのでパスです。
お気に入りは第四巻「涼宮ハルヒの消失」です。ここまで典型的な巻き込まれ型主人公だったキョンが、SOS団の一員として、またハルヒのパートナーとして自覚し、活躍することになるきっかけのお話。失ったSOS団をキョンが自分の意思で取り戻すお話。……こういうの好きなんですよね。これ以前にも萌芽はありましたが、この事件をきっかけとして、SOS団が『ハルヒ接待集団』から完全に変質をとげ、SOS団員相互のつながりと絆が強く前面に出てくるようになるのが良いのです。……まあ、互いに利害関係を別にする勢力の人間ですから、単純な友情(あるいは愛情)劇にはならず、やっぱりどこかに腹の探り合い的な緊張感が抜けきらないですが、そこもまた良い。
また、この巻から我らが長門さんの魅力が炸裂したのも見逃せないポイントです。ていうか長門さん最高。
あと鶴屋さんも良いね!
最新刊では、SOS団とその団員が所属する各勢力に対抗する『敵』の存在なども示唆され、今後が楽しみです。
ということで、ひさしぶりにシリーズ買い決定作となりました。うふふ。
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投稿者 文月そら : 00:46 | コメント (4) | トラックバック