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2007年7月29日
■[映画]映画『キサラギ』を観てきました
映画『キサラギ』を観てきました。
いやー。これは面白かった!
この映画、表向きはアイドルオタク5人が、丁度一年前に自殺したアイドルを偲んで集まり、語り合う話……とされていますが、実は小劇場系ミステリものだったりしました。
しかも一幕もので、場面展開なし。最初から最後までカメラが部屋から出ることはないので、ある意味安楽椅子探偵モノの物語でもあります。 まあ、探偵モノというにはちょっと笑いの要素が多すぎますが。
前半、この5人によるイタめのオタトークではじまるのですが、これが後半、アイドルの死の真相をめぐる展開になると、前半のバカバナシが一つ一つ伏線として機能し、軽妙でテンポの良いギャグを織り交ぜながら、ぴたりぴたりとはまっていくのです。これが非常に小気味良い。中だるみなく、最後まで一気に観られました。
実はスタッフロールの後に、もう一つ提示されたものがあるのですが、どうやらアレ、最後のどんでん返しだったという話を聞いて驚きました。とりあえず一度観ただけでは良くわからなかったので、もう一回観に行こうかと思います。
何か映画観たいなあと思っておられる方。
特に三谷幸喜が好きだったりする方は是非。
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投稿者 文月そら : 21:52 | コメント (0) | トラックバック
2007年1月28日
■[映画]「マリーアントワネット」観てきました。
今日は、中二女子が結婚してやがてフランス王妃となり、タイヘンなことになる映画「マリーアントワネット」を観てきました。
いやー。驚いたですよ本当に。
だって。
まさか「マリーアントワネットがオーバーニー映画だ」なんて夢にも思わなかったんですもの。
なんかアントワネットが裸になる度にオーバーニーなんですが、これは一体どういうことなんでしょうか。DVD買えということなんでしょうか。
オーバーニーに限らず、本当に衣装の多い映画で、なにしろエンディングテロップにcostumeなんたらという肩書きのスタッフがダース単位で登場してたくらいです。
以下ネタバレです。これから観る予定のある方はご注意下さい。
全体の印象として、「普通の女の子」としてのアントワネットの側面が良く描かれていたなと思います。世継ぎを望まれる苦悩にはじまり、おしゃれにお菓子、やがてフェルゼンとの浮名を流すにいたる享楽に染まっていきながらも、自分でオペラに取り組んだり、離宮に設けた畑で土いじりをしたり、能動的に何かに取り組んでいる姿は好ましくもありました。
むろん、歴史上実在した彼女の本当の姿がどんなものだったのかは分かりません。でも、この映画で他国の王族の役割を演ずる彼女の姿をみていて、王族といえど、そう生まれついてしまっただけで、結局それは、悪い面も良い面もある一人の人間でしかないのだということを改めて感じました。
彼女を評して、国民を省みなかったといってしまえばその通りかもしれないのだけど、彼女の家に、彼女の器量を持って生まれつけば、誰だってフランス王妃となり、多かれ少なかれ国民を省みぬ生活をおくり、その果てに断頭台に送られ、歴史に名を残したことでしょう。望むと望まないとに関わらず。
その時、歴史は政治体制の転換を求めた。彼女はその時、たまたま全ての負債を背負わされる立場に立っていた。きっとそれだけのことだったのだろうと思います。
なんだかとても切ない気分になりました。
ただ文句もあります。
とにかくあそこで終わってしまうのはどうかと思いました。むしろこれからだろう! と叫びたかったのは僕だけでしょうか。
あとは省略が多かったですね。アントワネットの、あるいはルイ16世の生涯について、ある程度の知識がないとついていけなかったんじゃないかなと思うシーンがいくつかありました。
でも、いろいろ考えさせられる映画でした。
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