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2006年10月27日
■[ネタ]落胆
落胆というのは苦しいものです。
決して優しくはないこの世の中を生き抜くためには、多かれ少なかれ、誰もが何らかの拠って立つ足場を持っているだろうと思います。
それは誰か他者の存在なのかもしれませんし、自分自身の信念かもしれません。あるいはヒトでなく、何か象徴的な対象を心に秘めている人もいることでしょう。形も、そしてその堅牢さもそれこそ千差万別でしょうが、誰もそういった何かに支えられて、日々を戦っていることに変わりはないと思います。
だからこそ、その信頼が、憧憬が、信仰が足元から崩れ、奈落の底に落ちていく時、人は大きな痛みを覚えます。期待値が高ければ高いほど、それが崩れ去ったときに叩きつけられるドン底までの落差は大きいのです。
……で、こんなニュースがありました。
パリの現実に落胆、「パリ症候群」の日本人観光客(exciteニュース)
パリを訪れる日本人観光客のうち、年間約12名が思い描いていたパリとはかけ離れた「不親切な市民」、「汚れた道路」などを見て落胆し、心理療法が必要な状況に陥るという。
いや、ちょっと待て。
一体どういう過程でそこまでパリに期待してたんだ。
一人は自分がルイ14世だと信じている男性、もう一人は電子レンジから何らかの攻撃を受けていると主張する女性であることを大使館側は明らかにしている。
…………あれ?
いや、それは落胆とかそういう……。
……あれ?
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投稿者 文月そら : 01:22 | コメント (2) | トラックバック