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2008年4月13日

[雑記]コードギアス−裏切りの物語 コードギアス−裏切りの物語

今日はコードギアスの放映日ですが、第二話は都合でまだ観れないので、そのストレス解消を兼ねて(笑)コードギアスという物語自体について語ってみたいと思います。

この物語の面白さがどこにあるんだろうと考えた時、まず浮かんでくるキーワードが『裏切り』です。

まず、ルルーシュのギアスの力自体が象徴的です。
ルルーシュはギアスの力によって、相手に思い通りの行動をとらせることができるわけですが、これは対象者に、対象者自身の意思を裏切った行動をとらせることになります。
そして、ルルーシュがギアスの力を使う相手というのは、基本的に敵対者なわけですから、この力を使われ、ルルーシュにとって都合のいい行動をとらされた瞬間、その人物は本人の意思とは関わりなく『裏切り者』になります。記憶もないわけですから、本当に悲惨ですね。オレンジ氏の破滅はその典型といえるでしょう。1期の決戦時に、防衛線のパージを決行させられたオペレータ達、そして最終話でコーネリアの機体を打ち抜いた腹心の部下もそうですね。

そしてルルーシュとその身辺もまた、裏切りに満ちています。

そもそも物語の始まりからしてそうです。

ルルーシュとナナリーは、父親であるブリタニア皇帝の裏切りにより、母親を目の前で殺され、また不遇な生活を強いられています。
だからこそ、母の復讐のため、妹ナナリーのため、ブリタニアを裏切り、ギアスという裏切りの力を駆使して黒の騎士団を結成、反逆の戦いを始めたわけです。
一方ルルーシュは、その黒の騎士団も裏切っています。
彼らの目的は祖国である日本の復興、独立です。でもルルーシュにとっては本当はそんなことどうでもいいわけです。象徴的だったのは、さらわれたナナリーのために黒の騎士団を丸ごと見捨てた前回最終回の有様ですね。

そして、ルルーシュは国の転覆を図っているわけですから、ブリタニアに属する全ての人を裏切っていることにもなります。アッシュフォード学園の同級生や幼馴染であるシャーリー、生徒会の仲間も、親しくすればするほど、裏切っていくわけです。
特にシャーリーに対しては、父親を殺してしまっていますから、一層彼の手は血にまみれています。

スザクの存在も面白いです。
スザクは日本の最後の首相の息子です。祖国を裏切っているという意味ではスザクもまたルルーシュと全く同じなんですね。そして彼は、その父親を殺しています。父殺しを目指しているルルーシュとは、そういう意味でも重なります。

ブリタニア皇帝の息子と、日本の最後の首相の息子が、全く逆の陣営で相争っているわけです。そしてこの二人が幼い頃からの親友だというんですから、皮肉以外の何者でもないですね、この構図は。

さらに。
この話の物凄いところは、この裏切りの力が、ルルーシュ自身をすら裏切ったというところです。
そうです。あの、神は神でも魔神の手になる回『血染めのユフィー』です。
暴走したギアスの力が、目前にあった『ルルーシュの野望と日本の将来、そしてブリタニア』三方丸くおさまる可能性を吹き飛ばしました。
そればかりか、敵ばかりの肉親にあって、唯一心許せる存在であった、心優しきユフィーを、殺人鬼かつブリタニア暴虐の象徴に変えてしまいました。

人を自由自在に裏切らせてきたルルーシュが、最悪のタイミング、最悪の形でその力に裏切られた瞬間でした。

ルルーシュの過去を知った上で理解してくれていた親友であり、だがユフィーの騎士でもあるスザクにも正体を知られ、黒の騎士団も敵前に見捨ててしまったことで、ルルーシュは全てを裏切り、そして全てを失いました。……C.C.を除いて。

前回シリーズの時間軸と今回のR2がどういう風につながるのかはまだ定かではありませんが、この孤立からルルーシュがどう戦い、どう物語が展開していくのか、非常に楽しみです。

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投稿者 文月そら : 17:41 | コメント (0) | トラックバック