2007年10月12日

[書籍]マリア様がみてる「薔薇の花かんむり」マリア様がみてる「薔薇の花かんむり」

ついに瞳子が。
『チェリーブロッサム』での初登場から実に23冊目ですってよ奥様。
というか、瞳子が登場する前の本が8冊しかないことを考えると気が遠くなりやすが、ついにやっとようやく瞳子が祐巳の妹に……!
作者の今野さんという方は決して寡作ではないんだけど、とにかく細かく細かく丁寧に伏線を回収していく方で、上手いなあと思う反面、どうしても展開がゆるやかになるので正直じれったくも。というか、じれったすぎた。
まあ、なんというか、ようやくほっとしたというのが一番強いっすねー。

よかったよかった。

マリア様がみてる 薔薇の花かんむり (コバルト文庫 こ 7-55)マリア様がみてる 薔薇の花かんむり (コバルト文庫 こ 7-55)
今野 緒雪

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投稿者 文月そら : 01:10 | コメント (0) | トラックバック

2007年10月 9日

[書籍]ガンパレードマーチ 山口防衛戦4ガンパレードマーチ 山口防衛戦4

さきほど読了。

ネタバレ事故防止にちょびっと空行。

 
 

いや、ついに終わりましたね山口防衛戦。
最終的には、山口防衛戦というよりも、本州防衛戦的な意味になってましたね。最後まで熱かった。
元々原作であるガンパレードマーチも凄くキャラの多い話ですが、現時点でキャラ数が2倍以上……いや、もしかすると3倍くらいにはなってるかもしれません。これに、オーケストラ1〜3章の関係者を入れるとマジえらいことに……。
なんか前にも書いた気がしますが、これだけの人数をぶんまわしてストーリーをまわせるっていうのはもうそれだけで尊敬に値しますし、それでいて面白いってんだからホント困る。
オリキャラで膨れ上がっているわけですから、原作ファンを萎えさせるのが普通だと思うんですが、そうはなってないんですよね、このシリーズは。

今まで、5121小隊は戦術的な勝利を手にすることはあっても、幻獣に蹂躙される人類という大局をくつがえすことは一度もできていなかったんですよね。
そりゃまあそうです。たとえ一握りの英雄がいたとしても、大規模戦闘においては、戦局全体を覆すほどの影響力を持つことは難しい。そこを、5121部隊以外の、普通の兵士や学兵たちの戦いを成長を描くことによって、ついに始まった人類の反転攻勢を見事に描いています。

さて、この続きは本当に見逃せません。
何しろ、一度大敗し、多大な被害を出して撤退を余儀なくされた、九州奪還がテーマなわけでしょう?

盛り上がらないわけがないじゃないですかっ!

ガンパレード・マーチ山口防衛戦 4 (4) (電撃文庫 J 17-18)
ガンパレード・マーチ山口防衛戦 4 (4) (電撃文庫 J 17-18)榊 涼介

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star続きますよね?

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投稿者 文月そら : 18:06 | コメント (0) | トラックバック

2007年3月22日

[書籍]榊さんのガンパレ話榊さんのガンパレ話

先日榊涼介氏のガンパレードマーチの新刊を買ってきました。
山口防衛戦だそうです。
もう、嬉しくて。

いやね。先のシリーズが自然休戦を迎えてやけに切り良く終わり、オーケストラのノベライズが始まってしまったので、もう続刊はないだろうと残念に思っていたんですよ。ほんと良かった。

もちろんオーケストラのノベライズも全部読んでます。面白かったんですけど、いかんせん、ガンパレードマーチのキャラクタたちとは思い入れが違いすぎるのですよね。
……というか、アニメを白の章の途中でみなくなってしまい、ゲームも結局白しかやっていないという身としては、読んでていささか大変でした。キャラが出てくるたびに巻頭のカラーページで確認しながら読んでましたからね。それでも面白いんだからすごいんですが。
だって榊さん。サービス精神旺盛なことに、オーケストラは各章1巻完結ぽいのに、全キャラ出して、しかも全員生き生きと動きまわらせちゃうんだもの。
緑の章や青の章は一切知らないのに、一気に読みきれちゃいましたよ。これは本当にすごいと思うです。

そんな榊さんのガンパレが再開したので非常に嬉しいのです。

でも、なかなか読み始められない。
ありません? 読むのが楽しみすぎると手を出せないという気分。

たのしみですよ。ふふふ。

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投稿者 文月そら : 00:46 | コメント (0) | トラックバック

2006年6月30日

[書籍]ガンパレードオーケストラ-白の章-ガンパレードオーケストラ-白の章-

僕の中では見た瞬間に買う組み合わせというのがあって、この「ガンパレ+榊涼介氏」というのもそのうちの一つです。
これまで榊氏はガンパレ本編のノベライズをすすめてこられたわけですが、この本により、現在アニメおよびゲームで展開している「白の章」「緑の章」「青の章」のノベライズも担当してもらえる流れができたようで個人的に非常に喜ばしいです。

さて、この本自体のお話。
5121小隊のほうも、軍隊というよりは寄せ集めといった印象の強い部隊でしたが、今回の第108警護師団 石田小隊の寄せ集め度はその何倍も上です。
アニメ版ではこの辺、本当にヒドくて、低い士気・全体的な職務怠慢は言うに及ばず、作戦行動自体へのサボタージュやら、明白な命令無視、隊長である石田に対するいじめまがいの行為を一部隊員が延々と繰り返すなど、個人的にはサブタイトルである「青森ペンギン伝説」を「青森DQN伝説」に書き換えたいほどでした。
ゲーム版ではそのへんの要素が非常に薄くて安心したものでしたが、小説版ではアニメほどヒドくはないものの、一部隊員たちが当初石田に反感を持ったり、あわよくば更迭してやろうとする要素が取り込んであります。
ただこの辺、本当に上手いと思うんですけど、アニメでは個人的・感情的反発が主だったその動機が、自己保身に変わっているんですよね。
元々、この物語世界における青森という土地は幻獣との戦いの前線では全くなく、その後方もいいとこ後方。それゆえに、例えば補給線などの警備のための部隊や、練度の低い学兵の部隊が多く展開していたのですが、幻獣側の奇襲により、のんべんだらりと展開していたそれら警備部隊が、いきなり最前線部隊になってしまったという背景があったりします。……そういう状況なら、「懲罰を受けない程度に今までどおり落ちこぼれ部隊の名前に甘んじて、そのうち来る応援部隊の展開と、戦況の好転を待とう」と考える人間がいるのもある意味当然であり、それら隊員たちの反感も理解できました。良いアレンジだと思います。

おおまかな流れとしては、そういうばらばらな隊員たちの心を石田が持ち前のがむしゃらさと戦闘センスによってまとめあげていくお話なんですが、それだけには終わらず……まあネタバレは避けますが例えば「ラボ」、それをめぐる隊員たちの(ある意味ムチャクチャな)過去とか、「幻獣共生派」とか、「芝村閥をめぐる云々」とか、そういう難しい要素も巧みに取り入れられています。
旧作からのファンには嬉しいことに、5121小隊の面々も、結構登場したりします。それも、隠しキャラ扱いだったゲーム版とは異なり、かなり物語的にも重要な位置で、です。個人的には滝川×森が仲よさげに登場したあたりが最高でしたが、善行×原や茜大輔あたりもかなり登場します。この調子なら今後も、舞や厚志をはじめ、他の面々もかなり活躍しそうです。
しかし、森さん。
貴方が「下手に探ると事故死するから」って言うと物凄く説得力がありますね……。

ということで、今回の本も面白かったです。
……ただ、○○天国はどうかと思うわけですよ。ええ。(笑)

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投稿者 文月そら : 01:38 | コメント (0) | トラックバック

2006年5月24日

[書籍]涼宮ハルヒのいろいろ。涼宮ハルヒのいろいろ。

最近アニメで話題ですが、こないだ本屋で一気大人買いして、3日で一気読みしました。

すなわち。
憂鬱
溜息
退屈
消失
暴走
動揺
陰謀
憤慨
の既刊八冊です。

感想としては『……なんだ、面白いじゃん』です。それもかなり面白いと感じました。一気読みしたくらいですからね。
シリーズ開始当初、Web上で巻き起こった賛否両論については記憶に新しいところですが、それで敬遠していたのが非常にもったいなかったなあと思います。

確かに第一冊目、「涼宮ハルヒの憂鬱」の超トンデモ展開っぷりは、知らずに読んでいたらついていけなかった可能性が十二分にありますが、それを基本設定として受け入れてしまいさえすれば、普通にかなりの良作であると思います。伏線の回収も丁寧に行われていますし、巻を追うごとに感じられる、ハルヒさえ含めた登場人物の成長の過程なんかもとてもいい感じで伝わってきて好感が持てます。
まあ、彼らが背負っているトンデモ設定や、各事件に内包されているトンデモ理論の数々に着目してイチャモンをつけることはいくらでもできるでしょうけど、僕はそういうのには全く興味がないのでパスです。
お気に入りは第四巻「涼宮ハルヒの消失」です。ここまで典型的な巻き込まれ型主人公だったキョンが、SOS団の一員として、またハルヒのパートナーとして自覚し、活躍することになるきっかけのお話。失ったSOS団をキョンが自分の意思で取り戻すお話。……こういうの好きなんですよね。これ以前にも萌芽はありましたが、この事件をきっかけとして、SOS団が『ハルヒ接待集団』から完全に変質をとげ、SOS団員相互のつながりと絆が強く前面に出てくるようになるのが良いのです。……まあ、互いに利害関係を別にする勢力の人間ですから、単純な友情(あるいは愛情)劇にはならず、やっぱりどこかに腹の探り合い的な緊張感が抜けきらないですが、そこもまた良い。
また、この巻から我らが長門さんの魅力が炸裂したのも見逃せないポイントです。ていうか長門さん最高。
あと鶴屋さんも良いね!

最新刊では、SOS団とその団員が所属する各勢力に対抗する『敵』の存在なども示唆され、今後が楽しみです。
ということで、ひさしぶりにシリーズ買い決定作となりました。うふふ。

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投稿者 文月そら : 00:46 | コメント (4) | トラックバック