文月の過去にっき

□次第に顕在化していく危機

現時点で、異星人からの攻撃という観方は全く出ておらず、暗黙のうちにどこかのファウンデーションの仕業であるという観方が固まっているようです。

敵ってなんなんでしょう？

単体、あるいは複数の、ステルヴィア、ウルティマ以外のファウンデーション、というのが一番ストレートな考え方ですね。
今回レーダー画像で侵犯機の動きをみせてましたが、あれはあきらかに挑発行動ですね。警戒域にずかずかと踏み込んでは行くものの、最終的にウルティマが反抗を開始する距離はぎりぎりで回避している。明らかに警戒域と攻撃域を知った上での行動です。危機管理マニュアルなど、かなり内情に詳しい者の仕業でしょうから、少なくともなんらかの形で他の（あるいはもしかすると、ウルティマ自身も含めた）ファウンデーションがかかわっているのは間違いないと思います。

前回、すでにミサイルを撃っておきながらこういう行動をとるのは、明らかに苛立ちと不安を煽るためであろうと思われます。そういう意味ではすでにかなりの戦果を挙げていると言えるのでは。恐らくステルヴィアをはじめとする、何も知らないファウンデーションは、自分以外の誰も信用できなくなったでしょう。……まあ、ステルヴィアにも事情を知っている人間はいそうですけどね。

不安を煽る目的はまだよくわかりません。ファウンデーション間の足並みを乱して突き崩すためなのかも知れないし、外敵に備える軍備を促すためなのかもしれない。この辺はおいおい分かってくるのでしょう。

□日常のゆらぎ

ということで、かなり雰囲気はヤバげですが、アリサを中心にいつものメンバーは今ひとつ緊張感に欠けるようです。ジョジョに至っては「新兵器かっこいい」発言をして晶に顰蹙を買っているし。

ステルヴィアの対策会議の紛糾する様子と、しーぽんチームがファーストフードでオーダーに悩む様とが対比されていましたが、これは上層部も今ひとつ緊迫感に欠けているということの表れであろうと思われます。深刻な話ではあるけれど、あまりにも降って沸いたような話なので、どこか他人事のように感じてしまっているのでしょう。

本当に戦争の危機を感じているのなら、ファウンデーションみんなで話し合いましょう、なんて結論に落ち着くはずがないのですから。

それにしてもアリサ、やけに日常に執着しますね。
このへんにも何かあるのかも。

□初佳

今回のメインテーマかも。

お嬢が初佳を「信じたい」と言った原点は、きっとここだったんですね。
初めてステルヴィアに降り立った日、そこで初めて出来た友達。
あの日硬い笑顔で交わした「はじめまして」の代わりに、今は涙の「おかえりなさい」を。

泣いて何が解決するわけでもないでしょう。しーぽんに和解を求められ、そこでごめんなさいと言えたからと言って、彼女のしようとしたことは許されることではありません。
でも、彼女のような、つねに自分を大きく見せようと気を張っている人間にとって、人目の多いエアポートで、お嬢に抱きついて大泣きするなんていう行動は、恐らく今までの彼女なら有り得なかったことでしょう。

恥も外聞もなく泣いて、等身大の自分に戻れた初佳。
見栄とプライドから開放された初佳は強いですよ、きっと。

今後の彼女が楽しみです。

□今週の光太

事態のシリアスさを仲間内では一番感じている様子の二人ですが、まあ相も変らぬらぶらぶっぷりで、結局一番緊張感をぶっ壊してます（ｗ

『きらめきが聞こえるかもしれないな』

うわキッザーｗ

　
関係ないですが、ＥＤって結局今後も新旧交互に流していくんでしょうか。
意図がよく分かりませんが。（ｗ

光太としーぽんがすれ違いだしました。
しーぽんの誘いを断って、保健の先生と密会する光太。
挙句見つかって、しかもノーフォローと言うあたりは、決して「女あしらいが上手い」とは思えないのですが如何に（ｗ
背景はどうやら光太が感じている違和感にある様子。
体調の異常による錯覚ではないと知り、光太は時空のゆがみ、ひもの向こう側に感じた何者かの存在を確信したようです。
これで「ファーストウェーブを事前に察知して、異空間に逃げ込んだ元地球人たちが、自分たちの世界を取り戻すために襲い掛かってきた」となると、ナデシコっぽくなるんですが、どうでしょう。単純な異星人説は結構しつこく切り捨ててるから、最終的な落としどころはそこでなさそうだし。

さて、来週からりんな姫の護衛任務がはじまるようです。
道中、ストーリ的になんでも引き起こせる状態になりました。

果たしてどう出てくるか。楽しみです。
　

さて、今回一番面白かった点。

……宇宙リーダーって何だよ！
もしやリーダー的存ｚ（以下検閲削除

えーっと……。

もう着いたんかい！（ｗ＞ウルティマに

もっと到着まで引っ張って、しーぽんや光太を中心に、クルーの不安を、そしてそれがやがて疑心暗鬼の化け物に育っていく過程をねちねち描くかと思っていたんですが（悪趣味

「あーっ、アストロボールの時のむかつくひとーっ！」
……罰ゲームのバッテンマスクは、やっぱりドレミファドンでしょうか。つうか、そんなもんどこで用意したのやら（ｗ

ウルティマの人の大部分は脱出に成功していた模様。りんなちゃんが無事でなによりでしたが、ひもの解析のために残った人々の中にりんなちゃんのお父さんがいるようです。

で、救出作戦という名の戦闘、って呼んでいいのかしらこれ。
……敵、とりあえず人間じゃなさそうですね。つうか、ハエ？　いやゴキ？
いずれにせよ非常にナマモノっぽいです。なんか集まって話し合ってたし。

この作戦、どうやらまるっきり相手がこちらを殺しにくる可能性を考えてなかったみたい。これまでの話の中でも、人間以外の知的生命体なんているわけないと考えてたみたいですし、てっきり相手は人間だと思い込んでたみたいですね。そもそも、敵を「国籍不明機」って呼んでたぐらいですからね。
相手が人間である限り、直接手は出してこない。それが作戦の大前提だったみたいです。そして立案されたのが、あの捨て身の陽動作戦。

結果的にそれが悲惨な結果を生むわけですが……。まあ、ファーストウェーブ、セカンドウェーブという地球存続の危機を背景に、内輪もめどころでなくなった人類が、昔話の中以外戦争を忘れ果てた時代の話ですから、そういう思考に凝り固まってしまったのも分からないではないですが。

さて、次回は文字通りリベンジですね。
今度はさすがに敵を倒しにいくんでしょうけど、今回攻撃がかすりもしなかった相手にどうするのかしら。どうやら補給とあやかがやってくるみたいですから、それが決め手になるのかしら。

やっぱり光太よりもしーぽんのほうがプログラムの腕は上みたいですね。
光太のパフォーマンスを最大限引き出すために頑張るしーぽん。ええ子や。

ウルティマの天才マニュピレーター使いの人、これから活躍しそうですね。ちょっと好きかも。

とまあいろいろありましたが、今回の僕的メインはやっぱり……。

やったー！　祝！　あやか復活！！
だれかの熱い言葉で洗脳されてわかりやすく復活！　でなくてよかったです。悩んで悩んで、いろんな人に声をかけてもらって、それでも結局最後に人を救うことができるのは己自身のみ。人が本当に立ち上がるときは、自分自身の足で、であるべきです。
そういう意味で、
「……いい加減しっかりしろ」
って、彼女が出撃時におのれを鼓舞した台詞、好きだったり。

なんか、ゴキたち凄いですね。体液は酸？　みたいな感じだし、合体巨大化するし。
やはり人類最後の敵はやつらか（えー
合体巨大化したゴキと対峙する勇気はないけどね。

光太にはやっぱりなんかありそうですね。
彼をじっと見ているのはやっぱりゴキでしょうか。（しつこい

しーぽんの孤立が描かれます。
アリサは留守中、いつの間にか整備課に移転してるし、お嬢は仕事ばりばり。何も変わらない自分たちと対照的にジョジョと晶も周囲公認の仲に進展。

光太のビジョンについていけない自分に深く悩んでいるのに、周囲は天才天才と祭り上げる。今まで彼女を救ってくれていたアリサのストレートな応援も、今は辛くしか感じることができない。周囲の評価と、己の焦りの板ばさみになっているところに、晶から「私はあなたとは違う」と嫉妬の気持ちを叩きつけられる。りんなちゃんと話そうと思ったら、彼女は彼女でしーぽんそっちのけ状態で幸せそうに家族と会話。

「私のそばには誰もいない！」

泣きながら光太に訴えるしーぽん。
結局あやかもこの孤独な暗闇の中から、周囲の評価と折り合いをつけるためにあんなことをしてしまったともいえるわけで、先週の彼女の復活は今後重要な意味を持ってくることでしょう。

……来たよ。
この展開好き。（ぉ
　

先週のウルティマ崩壊は、ひもの地球到達を遅らせる効果があったみたいですね。そして辛口おじいちゃん、やっぱりなにか知ってる模様。ゴキたちは宇宙生命って感じみたいですけど、人類側にも情報握ってる人がいるってのはどういうことなんだろう。しかも今回、結果的にかもしれないけど、人類側にとって都合のいいことをしてくれたわけですしね。このへんの伏線もどう処理されるのか楽しみです。
　

どうでもいいけど、この展開吹き荒れたあと、ＥＤでオープニングのあのヅカっぽい歓迎劇のシーンが流れるのは違和感有りすぎです（ｗ